2010年03月15日

「西浦田楽」見学の報告

SPACの横山さんが詳しい報告を送ってくださったので、ほんの一部ですが抜粋引用します(<>中が横山さんの文章です)。

<朝8時30分に待ち合わせ、埋蔵研所長天野忍さんの車で一路春野町へ。12時頃春埜山大光寺に到着、樹齢千年あまりといわれる春埜杉と対面。周囲10m、高さ40m。枝がまわりの杉の木の幹ほどもある。見上げれば樹冠が霧にかすむ。>


前列左から立田先生(県立大学)、小針さん(県立美術館)、比留間(県立大学)。
後列左から増田さん(県立大学図書館)、岩倉先生(県立大学)、横山さん(SPAC文芸部)、天野さん(埋蔵文化財調査研究所)。


千年杉はどこか太陽の塔と似ていました。そしてある小説家が太陽の塔は宇宙遺産といったことを思い出しました。立田先生は「木霊が宿っているという言い方も頷ける」とも。
とにかく神秘的でした。いつか子供に見せてやりたいです(比留間)


<21時頃、小雨がちらつく中、すでに舞処を囲んで観客たちがシートや椅子やカメラを仕込んでいる。21時30分頃、能衆が境内へと通じる階段を上って小屋入りし、舞処の脇に積まれた「横篝(よこかがり)」に火が入って、田楽がはじまる。>

西浦田楽には、仲村さん(SPAC制作部)も自力で駆けつけました。そんな熱心な仲村さんをはじめ数人は『「寒い・煙たい・眠い」に耐えて』(天野さんの作成した日程より)、徹夜で見学しました(わたしは立ったまま眠りに落ちて何度も倒れそうになりました)。

<一番強い印象を受けたのは、丑三つ時から延々とつづく仏と神々の舞である。今ひとつ性格のよく分からない神々が一番あたりおそらく20分近くにわたって単調な舞を繰り返すこの部分では、観客もまばらになっていたが、その執拗さに、祝祭における「神々の顕現」ということの重要性を見ることができた。>

朝、民宿のコタツで雑魚寝したり、思う存分美味しいお酒を飲んだりと、実に愉快な旅でした。わたしはリフレッシュしましたが、全てを準備された天野さんはお疲れになられたことと思います。この場を借りてお礼申し上げます。
静岡再発見の旅、第2弾も企画したいと思います。

静岡県立大学 
比留間洋一


「西浦田楽」についてはこちら⇒
  


Posted by museion2009 at 15:30Comments(0)イベント